香道に使う香道具の修理依頼がありました。
依頼品は香木などを収納する箱である香箱。
三段の重香合が二つ。
そして焚き終わった香を入れる焚空入(たきがらいれ)です。
依頼品は全てに蒔絵が付いています。
今回はできる限り蒔絵を残す部分修理を行います。
残った蒔絵を傷つけないように細心の注意が必要です。
焚空入は写真の様に下の方の下地がひどく剥離していました。
しかし実は下地が剥離していいるだけでなく、底が取れてしまっている状態でした。
これは木地から直さなくてはなりません。
まずマスキングテープで残った蒔絵を保護したら、剥離している下地を取ってしまいます。
そして底を接着剤に木粉を混ぜたもので接着します。
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