座卓の修理

座卓 修理前
座卓 修理前
天板の紅葉
天板の紅葉

依頼品の天板には紅葉が描かれています。綺麗なので残したかったのですが、綺麗に塗り直してほしいとの事なのでまず天板を磨き落とします。

ちなみに表面には大小の傷が多く見られましたが、写真を撮るの忘れました。申し訳ありません。

 

座卓 空研ぎ
座卓 空研ぎ

ベルトサンダーで天板を磨きました。ベルトサンダーを使っても、磨くのはけっこうな大仕事です。

 

座卓 刻苧付け
座卓 刻苧付け

磨いた座卓の天板全体に刻苧を付けます。

この作業は次の布着せの際に、のり漆の喰い付きを良くする意味もあります。

 

座卓 布着せ
座卓 布着せ

刻苧が乾いたら、天板全体を磨きます。

そしてそこにのり漆を配り、寒冷紗を貼っていきます。

 

座卓 下地付け
座卓 下地付け

布着せを磨いた後、下地を付けていきます。

下地付けは一回ではなく、三回行います。

付けては磨く大変な作業ですが、丈夫な下地にするには必要な工程です。

 

座卓 めすり
座卓 めすり

下地漆を磨いた後、錆漆を付けます。

そして錆漆が乾いたら水研ぎをします。

この作業は表面の細かな凹凸を無くす為に行っています。

 

座卓 中塗り
座卓 中塗り

錆漆を研いで中塗りを行いました。

ちなみに中塗りは二回いれています。

一回目の中塗りを研いだ時に下地が出てきたからです。

 

座卓 蒔絵
座卓 蒔絵

中塗りを研いだ後、蒔絵師さんに紅葉を付けてもらいました。

紅葉はまず型を作り、それを判子の様にして色漆を付けていきます。

 

座卓 上塗り
座卓 上塗り

紅葉の上から朱合漆を塗ります。

ただ一回では蒔絵を付けた箇所がまだ高いので二回塗りました。

こうすることで天板の凹凸が無くなります。

最後に蝋色屋さんに表面の艶を上げてもらい修理完了です。

 

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前田最嗣(アツシ)
前田最嗣(アツシ)

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普段は主に下地の仕事をしている四代目です。

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